割印
複数の文書を作成する場合,複数の文書が関連していることを示すために複数の文書にまたがる形で押印することを「割印(わりいん)」といいます。
(契印(けいいん)とよく間違われますが,以下のとおり,役割が異なります。)
例えば
- 同じ売買契約書を2通作って,売主と買主が1通ずつ保管する場合に,契約書2通にまたがるように押印して,2通が一緒に作成された契約書であることを示したり
- 内容証明郵便を送る場合に,郵便局保管用と差出人用,郵便局保管用と受取人用の郵便物に,郵便局がそれぞれの郵便物にまたがるように郵便局の印鑑を押印して,3通の郵便物が同一の内容であることを示したり
というように使われます。
契印と割印には,
- 契印は複数ページの文書が一連の文書であることを示すもの
(勝手にページを差し替えたり,追加したりするのを防ぐため) - 割印は複数の文書が関連していることを示すもの
(複数の文書の一部が改ざんされたりするのを防ぐため)
という違いがあります。