罪刑法定主義

刑事事件のところでも説明しましたが,「国」は犯罪を行った「人」に刑罰を与えます。
でも,何が犯罪になるのか分からないと,理由も分からずに逮捕されて刑罰を与えられるかもしれず,不安ですよね。

そこで,現在の日本では,どんな行為が「罪」となり,罪を犯した人にどのような「刑」が与えられるか,全て法律で決められています。

このように,犯罰は,律でめなければならないという考えを「罪刑法定主義(ざいけいほうていしゅぎ)」といいます
法律で犯罪と定めていなければ,「国」が悪い行為と思っても,刑罰を与えることはできないのです。

時代の変化が激しいと法律の改正が間に合わず,「何であんな悪いことをしているのに犯罪にならないの」ということもありますが,罪刑法定主義は,国が勝手に(恣意的に)人を罰しないための制度であり,国民が安心して過ごすためには必要なのです。

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