答弁書

「答弁書(とうべんしょ)」とは、民事裁判において、訴状を受け取った被告が最初に裁判所へ提出する書面であり、訴状に対する「答弁」、「認否」および「被告の主張」を書いたものです。

答弁書に書くこととのうち、「答弁」とは、原告の請求する内容(「請求の趣旨」といいます)に対する回答です。

例えば、原告の請求の趣旨が「被告は、原告に対し、100万円を支払え。」というものであったとします。
その場合、100万円を原告に支払うべき理由はないと考えるなら、
 答弁は、「原告の請求を棄却する。」となり、
100万円を原告に支払うべき理由があると考えるなら、
 答弁は、「原告の請求を認める」となります。

民事訴訟が提起されると、裁判所から被告へ訴状とともに、期日の呼出状、答弁書の用紙が送られてきます。
(答弁書を提出する場合、裁判所から送られてきた答弁書の用紙を使っても、使わなくても、どちらでもかまいません。)
期日の呼出状には答弁書の提出期限も書いてあります。

裁判所から訴状が届いたら、期日はいつかを呼出状で確認して、それまでに答弁書を必ず提出するようにしましょう。
(答弁書の提出期限は、期日の1週間くらい前に設定されていますが、期日までに裁判所へ答弁書が届けば大丈夫です。)
もし、答弁書を提出せず、期日にも出席しなければ、訴状に書いてあることを全て認めたものとみなされて、原告の請求をそのまま認める判決が出る可能性があります。

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